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韓国人権委員会製作の啓発映画「もしあなたなら〜6つの視線」はすごい
 韓国映画「もし、あなたなら〜6つの視線」を見た。製作はなんと人権専門の国家機関である韓国人権委員会である。啓発映画は面白くないのが相場だが、この映画は違った。 笑い、肯き、怒り、背筋が寒くなりながら、日本にも通じる時代の狂騒を余すことなく伝えていると感じた。韓国映画の底力に感服し、監督たちの社会を見る確かな眼に共感を持った。
 おりしも、日本では、人権擁護法案が今国会で再提出されようとしているが、メディア規制条項が盛り込まれていることや法務省の外局に新設する人権機関の独立性への疑問がある。
 韓国人権委員会は国家機関でありながら、国家権力からの独立性が保たれており、非政府組織(NGO)的な性格を持っている。この委員会の規定では、次の18項目を、差別を引き起こす要因としてあげている。 ジェンダー、宗教、障害、年齢、社会的地位、出生地、出身国、民族、外見、未婚か既婚か、妊娠と出産、家族、人種、肌の色、政治的立場、犯罪歴、性的志向、病歴。 6人の監督が、これらの差別、偏見、人権侵害を念頭において、鋭く、時にユーモラスに「韓国の今」を切り取った6つのストーリーからなるオムニバス映画である。

1. 「彼女の重さ」
「容姿」で差別され笑われる女子高生。教師は就職のため容姿に磨きをかけるよう説教する。生徒たちは美容整形に走り、ダイエットに励む。学校も社会もセクハラがまかりとおる状況をユーモラスに描いている。
2. 「その男、事情あり」
韓国では数年前から性犯罪者に限って、インターネットで実名、住民登録番号、現住所、犯罪の内容などが公開されているが、このことに疑問を投げかけた作品。監視社会の不気味さが伝わる作品。
3. 「大陸横断」
脳性麻痺による重い障害を抱えた青年。障害者の権利のためにデモをし、逮捕された友人のことを思いながら、彼は地下横断歩道を使わずソウル中心街の広い十字路を命をかけて渡る。
4. 「神秘的な英語の国」
英語早期教育に熱をあげる両親が、RとLの発音がうまくできない6歳の子どもに舌の手術を受けさせる。英語コンプレックスが生んだ子どもの人権侵害を告発した作品。
5. 「顔の価値」
美人の人権も固定観念により無視されていることを描いている。
6. 「平和と愛は終わらない」
出稼ぎに来ているネパール出身の女性が、食堂でラーメンを食べたが、財布を忘れたことに気づく。 無銭飲食で警察に連行されたが、ネパール語が精神障害者のしゃべる韓国語に聞こえたことから、6年4ヶ月の間、精神病院をたらい回しされたという実話をもとにした作品。国の人権啓発映画でありながら、映画としての水準が高く、世界中の国際映画祭に出品されているこの作品を多くの人に見ていただきたいと思う。

4月23日から27日の5日間、シアターキノにて、レイトショーで上映。TEL231-9355
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